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一月、新年会ということで「江口時計店」の江口さんと「EYEVAN(アイヴァン)」の牧野さんと私で食事に行ったときの話。

仕事の話なんて最初の10分だけ。すぐに「あれ買った」「あれ狙ってる」「これって大丈夫?」と私的な近況報告や調べても分からないようなマニアックな情報を交換、共有するといった「オフ会」へと発展。

この3人の共通点であり他多くのコレクターと異なる点で言えば、「ファッションとわりと近い距離に時計の存在がある」ということかもしれません。長年、様々なコレクターに会ってきましたが、結局どういう人がその趣味を長年飽きることなく続けられるか、で言えば「同じ穴の狢」みたいな、方向性の近いシュミトモが近くにいるかどうかだと最近思うようになりました。ひとりでその底の見えない迷路を彷徨うのか、それとも仲間と一緒に出口を見つけるのか(大抵それは出口ではなくさらに迷い込むだけですが)。

世界は間も無くweb3の時代へと突入します。そこでは例えば私のようなビジネスモデルとして何かを提供する立場にある場合、それは単純に優れた商品を探し販売すること自体は実はそこまで重要ではないと考えています。みんなでその大切な世界をまずは絶対に「リアルフィールド」で、そして複製改ざん不可能な絆という「心のブロックチェーン(笑)」で、盛り上げるというより持続させることに、何かから離脱できる本当の夜明けがあるのではないかと思っているのです。

今回のような「オフ会」というものにはある種のその元祖感みたいなヒントが感じられるのです。

     2023年2月10日