Cucipiani Cashmere

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今、自分の着こなしのような話をすると、雰囲気あって旬なドメスティックのコートやパンツに、クチネリやロロピアーナ、ブリオーニのようなああいう潔癖感のある世界観のてろてろのセーターをまるでTシャツのような感覚で合わせることが粋だと感じている。しかしその類いのメーカーのは最近何枚か買って分かったけど、結局シルエットがマッチしずらいんですよね、よほどいい体してたり人間出来上がってないと。

それで奥山メリヤスの奥山さんにそういう話をして、とにかく「クソほど余裕あるやつ」っていういい加減な注文をさせてもらった。でも奥山さんはそのクチピアーニ系のこともよく分かってて、「それ着てだらっと鮨食ってるあれですかね?」って。それをもうちょっとだけお茶目な感じに崩して、そのカウンターの横にはクラブのママじゃなくて、クリエイターが座っていてほしいっていう方向性で、話は進んでいった。

そこからひと月が経ち、流石自分とこでやってるだけあってスタートしたら早い。今朝サンプルが届いた。

素材はベビーカシミア100。セーターでもない、ロンTでもない、スエットでもない。だらーっとしてて背筋がシャキッと。これかなり理想的なバランス。お互い頭の中にあったのが一致してて、それはデザインだけじゃなくて正直排他的にもなり得るあれなんだけどもっていうコンセプトの難しさも一致してた気がする。そこのバランスをうまく逃したり入れたりで、均等になった、地に足のついたクチピアーニ系が生まれた。

一つ私の拘りでここだけはお願いしますってのがあって、それはネックの開き方。フロントではなくて横なんです。僧帽筋?になるのかな、そこの露出の仕方に一つ、クソ程余裕感の秘密ありって思うんです。でもボートだと違うっていうかその親近感は要らなくて。ほんのりちょっと、横だけほんのり隙間のある開き加減が大事。な気がするんです。


汗止め風の飾りのステッチでスエット風な首元


裾にリブが無いことでセーターというよりカットソーの印象が強い

薄手。テロテロ。しかし度目を詰めて編み、通常の3倍の時間をかけて縮絨しているそうで、薄いんだけどだいぶ詰まって見える。

サイズはフリー。着丈73、袖丈59.5、身幅59、肩幅53。たぶんLくらい。もっと大きくしたかったら水含ませて伸ばして、小さくしたかったら洗って縮める。それくらい簡単に着る、扱うことでまた「クソほど余裕な」というコンセプトにも拍車がかかるんだと思う。

まじで、このジャンルの服のきっと本質である「潔癖なあの価値観」を解ってて狙ってカジュアルに表現出来る人はなかなかいないと思いますよ。現物、ほんとうわーって感じ。オーラが、ファッション的なそれではないのが混じってるというか。

色、色々あります、選べます。
受注生産なので今週日曜日までにお店で、もしくはメールでご興味ある方はお申し付けください。
64000円+消費税
納期は12月中。