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JUNKO OKI “BAG”

前回のbagは  風・泉・光 でした。
今落ちついて考えてみますと、今回のは嵐・海・太陽 という感じです。昨年よりずっと強く、自然の脅威と恩恵を感じる日々だからでしょう。あるいは、自分の内に筋金を建てるための設計図かもしれないし、未来を探すための地図にも思えます。
いずれにしましても、行く先は針のみが知っている、ということです。

完成した日は、ちょうど十六夜(いざよい)。
十五夜の翌日、右上がほんの少し欠けた月を眺めるのが好きです。
今年は十五夜と中秋の名月が重なる8年ぶりの明るさだったと聞きました。十六夜の8年ぶりの月明かりにちなんで、仕上げにリングを16本ずつ左右に添えました。
2021年のバッグ 共振してくれる方に出会えたら嬉しいです。

ひさしぶりに挑んだスイスアーミーのバッグはもの以前よりずっと生地が硬く感じました。
針が次々折れ指に穴があきます。 
個展の作品で厚い帆布に制作したことがあり
その時は帆布用の頑丈な針を使ってザクザク刺しましたが
バッグに刺す針目は私の素粒子みたいにしたかったので
細い針を使ってできるかぎり細かい針目にしました。(折れた針は2月に針供養します)

全てを振りきることができました。
次に進もうと思えます。
ここまでの導きをくださいましたこと、心から感謝を申しあげます。
ありがとうございました。

沖潤子